再生医療は、膝や股関節などの関節内治療でデータが蓄積されてきており、整形外科領域で扱われることも多い治療です。
ただ私は、再生医療を「関節だけの治療」とは考えていません。
自己脂肪由来幹細胞を用いる治療は、炎症、血流、酸化ストレス、代謝、栄養状態など、全身のコンディションとも深く関わる医療だと考えています。
実際に幹細胞治療は、関節疾患だけでなく、脳梗塞後の麻痺、パーキンソン病などの神経疾患、糖尿病、肝疾患、血管病変など、さまざまな領域で研究が進められています。
まだ標準治療として確立されていない分野もありますが、身体の炎症や修復環境に働きかける可能性がある点に、再生医療の大きな意義を感じています。
だからこそ、幹細胞治療では痛みのある部位だけでなく、身体全体の状態を評価し、整えることが大切です。
そこに、内科専門医としての視点が活かせると考えています。
また、これまでの診療の中で、病気そのものは落ち着いても、元気に歩き、活動する力を失ってしまう方を見てきました。
病気を治すだけでなく、その先の生活を支える医療を行いたい。
その思いから、再生医療と歩行回復を中心としたSAクリニックを開院しました。